山形県中小企業団体中央会
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組合名山形視覚創成協同組合URLhttp://www.yvc.or.jp/
住所 〒990−2422 山形県山形市中桜田三丁目1−3
電話番号023−634−8717FAX番号 
設立平成18年8月出資金850千円
主な業種写真撮影・印刷・情報サービス組合員17人

背景と目的

 貴重な文化財は損傷や盗難の危険にさらされており、可能な限り正確な情報を記録しておくことが求められている。総務省が中心となって行ったナチュラルビジョン基礎研究がきっかけとなり、大学や大手企業と共同研究を実施してきた。このようなシステムが実現できれば、文化財に傷を付けることなく被写体全体の記録・分析を行うことができ、維持管理に貢献するとともに、研究活動にも大きく貢献することができる。
 また医療分野においても、処置前・処置後の状態について可能な限り多くの情報を正確に画像として記録することは、医療従事者と患者の双方にとって大きな価値がある。さらに、正確な記録は、直接患者を診ることができない遠隔診断や救急医療の現場においても、支援技術として貢献できるものである。

取り組みの内容

 超高精細画像(1.8億画素)の記録が可能なデジタルカメラを同業他社に先駆けて購入し、文化財の記録などを受託していた。しかし画素数の向上だけでは、被写体の材質・組成に関する物理特性は3原色(RGB)に基づくカメラでは記録できないため、分光スペクトル(マルチバンド/マルチチャネル)の画像撮影技術に着目し、撮影現場への導入・普及に向けた実用的なシステムの研究開発に取組んできた。大学や企業などと共同研究開発を進めた結果、世界で始めて6バンドの実用的なシステムが完成した。

成果

 この撮影システムは、美術品や文化財などの正確な情報を記録し、デジタルアーカイブ化する際に役立つだけではなく、医療分野においても、処置前・処置後の状態について多くの情報を正確に記録することができるため、各方面から注目を浴びている。
 当事業を推進する過程において、アーカイブ部会で技術の理解が進むとともに、組合員が活動に積極的に関わるようになった。


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