組合名 | さとみの漬物講座企業組合(山形市) | ||
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設立 | 平成15年8月 | 組合員 | 4人 |
組織形態 | 集中型企業組合 | 出資金 | 80万円 |
主な業種 | 漬け物講座の開催、漬物、みそ・醤油および加工品販売 | ||
URL | http://tsukemono.info/ |
〜漬け物教室の講師と漬物の販売で食文化を継承〜
地元山形の漬け物教室の講師を務めながら、農産物直売所やイベント会場で製品を販売。組合員全員で共通の目的意識を持ち、食文化の継承に寄与している。
理事長の新関氏は以前よりケーブルテレビの番組や公民館などで開催される漬け物教室の講師を務めており、地域での知名度は高かった。また、広く一般の人々に山形の伝統的な漬け物の製造方法を伝えること、その漬物を製造、販売することで地域の食文化を継承していくことを考えていた。事業化にあたり、社会的信用を高めるため、同じ思いを持つ家族や親戚を募って企業組合を設立した。
組合員は、全員家族・親戚である。以前から漬け物についての知識を新関氏から教わっており、共通の目的意識を持って事業に臨んでいる。伝統的な漬け物の製造方法を広く伝えること、その漬物を製品として販売することが組合の主な事業内容である。
無添加を基本とした製品は、食品としての安全性に細心の注意を払っており、理事長の講師としての活動が大手メーカーとの差別化につながっている。製品は、農産物の直売所やJA青空市等の会場で販売しているが、インターネットにホームページを開設し漬け物に関する情報やレシピを提供するとともに、たれ、味噌などの日持ちのする加工品についてはネット上でも直接販売している。
初年度は、目的とする売上高を達成することができ、若干ではあるが利益も計上できた。理事長は、以前から漬け物教室の講師として地元では知名度が高かったが、組合設立によって社会的な信頼度も一層向上し、販路の開拓など営業活動を展開しやすくなった。組合員自身の意欲も向上しており、漬け物に対する興味や探究心も高まり、生きがいにもなっている。
今後は販路の拡大と、商品構成の充実が課題となることが予想される。限られた人員で運営しているため日々の業務に追われがちだが、中長期のビジョンを明確にして安定的な売上と利益を確保するよう事業を展開していきたいとしている。