組合名 | 七日町一番街商店街振興組合(山形市) | ||
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設立 | 平成元年10月 | 組合員 | 51人 |
出資金 | 2,616千円 | 組織形態 | 地域型商店街 |
〜青年部を中心とした手づくりイベントで来街者数が増加〜
郊外型大型店の進出が相次ぐ中、ユニークなイベントにより来街者数を増やしている。企画の立案・推進など、その中心的役割を果たしている青年部の活躍はめざましい。
【事業の背景】
郊外型大型店の進出により、中心商店街への来街者が減少している中、街路整備事業を実施。コミュニティ道路の建設など商店街のイメージはアップし、来街者も増加した。しかし、一過性にならないよう次の策として、ソフト事業の充実を図った。
【事業の概要】
年間10を超えるイベントを実施しているが、これらの企画は、青年部は立案して、理事会が承認し、実施されている。青年部が中心となっているイベントの検討会の出席率は、ほぼ100%となっており、極めて高い参画意識がうかがえる。各イベントとも費用を抑え、ユニークな企画を催しており、多くの人でにぎわっている。イベントのPRは、山形コミュニティ放送を通じ、各種イベント情報を流している。また、他の商店街と姉妹締結を行い、相互の交流会やイベントの協力を行っている。特に、平成7年の仙台市長町の「サンカトゥール商店街」との姉妹締結式のイベントは、山形城主であった最上義光の生誕450周年記念祭とあわせて実施され、太鼓、はしご出初式などを行い、多くの来街者があり、好評であった。
【成果】
各種イベントの成功により来街者数が増加し、各組合員の売上増につながり、商店街に活気がでてきた。また、企画の立案・推進は、青年部が中心になって行っており、その結果、メンバーに自信がつき、後継者としての事業承継意欲が高まり、後継者問題も徐々に解決してきている。
《詳細内容》
【1】実施事業の概要
事業名 | 事業内容・事業実績 |
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山形コミュニティ放送 | 9の商店街が発起人になって電波を通じて情報を提供。 |
スプリングフェスティバル | 112号線働く車大集合のイベント、一方通行を利用して金をかけないイベント(ジャガイモボーリング大会など)を企画。 |
サマーフェスティバル | 花笠祭り協賛夜祭り、商店街独自企画ではないが、花笠まつりの前日交通規制をして祭りに参加。 |
乙女座ジャズフェスティバル | 商店街をジャズストリートとしてアマチュアバンドを募集してロード上で開催。夜店もだす。 |
笹谷峠商店街交流会 | 笹谷峠、山形仙台姉妹友好商店街交流会を開き、マチづくりや相互の物産販売のイベントなど。 |
【2】商店街の環境
郊外型大型店が次々とオープンしている中で、街路整備事業も今年度で終了、通行量は平成4年と6年を比べると60%程度高まった。しかし今年度の来街者は減少し、売上高はほぼ横バイ状態である。
- 買回り品店:5
- 最寄り品店:10
- 特殊専門店:15
- 飲食サービス店:16
- 店鋪以外:5
雇用従業員数人 | 1〜2人 | 3〜4人 | 5〜9人 | 10〜19人 | 20〜49人 | 50人以上 | 合計 |
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組合員数 | 25 | 22 | 1 | 2 | 1 | 51 |
【3】組合の沿革
昭和62年10月七日町一番街まちづくり委員会設立総会が行なわれ、平成元年10月七日町一番街商店振興組合の設立総会法人化となる。平成2年景観整備事業にとりくみ、カラー鋪装や買物公園を、またコミュニティ道路をつくる。その後、金のかからない手づくりイベントを次々と企画し、平成8年には笹谷街道をキーワドに仙台長町の商店街と姉妹商店街締結。
【4】諸会議等の状況(平成7年度実績)
理事会 | 定例会 6回 | 随時 0回 | |
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諸会議 | 委員会・部会の数 2 | 委員会・部会の開催回数 月3〜4回 | その他の会議の数 0 |
青年部 | あり | ||
女性部 | なし | ||
賛助会員制度 | なし |
【5】ポイント(事業の要点と成果)
金のかからない手づくりイベントを中心に事業を展開、イベントのアイデアは青年部が主として出し、理事会が承認する型で実行されていて、全体の活性化に大いに役立っている。
【6】事業の要点
郊外型大型店の出店により、中心商店街への来街者が落込んでいる中、街路樹整備事業も今年度で終了。他商店街と比較すると一時的には通行量増加に転じたが広域でとらえると、厳しさが増してきている。
コミュニティ道路完成によるイメージアップと青年部企画のユニークイベントが効果をあげている。
特に他商店街事業にはあまり例のない「山形コミュニティ放送」への参加や「笹谷峠山形仙台姉妹友好商店街交流会」は多くの注目を集めている。また、市内複数の駐車場(5000台受入体制)と契約し、来街者への便宜をはかっている。
理事会の下部組織である青年部の存在価値が光っており、「新鮮かつ積極的なイベント企画と実施」が来街者の落ち込みを防いでいる。
青年部のアイディア尊重は事業実施にあたって推進者(後継者)の自信につながっており、商店街の活性化と後継者育成に役立っている。
【7】成果と成功要因
郊外型大型店の進出による影響を最小限に喰い止め、逆にその危機感がユニークなイベントを発案・実行させる活力になり、来街者を一時点では60%も増加させるなどの効果をあげている。
- (1)組合員の結束(会合の出席率も非常に高い 100%に近い)
- (2)青年部の活用(理事会では承認するだけという権限移譲)
【8】所見
商店街としてのイベントはユニークで、その期間中の来街者増に貢献しているが、イベント期間外の個店ベースでの集客活動(個店のイベントや休日返上の営業活動など)に対する努力が一層求められる。